気になる歴史的なこと その2
高価な絹にかえて粗末なジャージーをモードの王座につかせたココ・シャネルは、貴族の華美な装飾趣味を流行遅れにしてしまいました。
彼女の登場とともに、「装い」は富や身分の表現でなく、ひとりひとりの女の着こなしの問題になったのです。
シャネルはまさに20世紀ファッションを創案したモードの革命児でした。
「私の客になった女性はみな活動的だった。活動的な女には楽な服が必要なのよ」。
スカート丈が短く、ポケットのついたシャネルの服は実用的で、働く女たちにぴったりのスタイルでした。
まさにそれは、女が「男の飾りもの」であった19世紀の終わりを告げ、女の解放を告げわたるモードだったのです。